表面波探査法による住宅地盤調査のビイック株式会社

地盤が強い土地のメリットとは?地盤が強い土地の特徴や探し方もまとめて解説

地盤が強い土地の特徴は地層年代が古い、標高が高い、盛土造成されていない自然地形であることなど3つのポイントがあります。地盤調査や古地図調査、ハザードマップ確認による具体的な探し方から、地震時の揺れ抑制や改良工事費削減のメリットまで詳しく解説します。

住宅を建てるときや土地を購入するときに大切なのが「地盤の強さ」です。地盤が弱ければ地震で被害を受けやすくなる可能性があるため、建築する住宅の耐震性の向上を検討することや不同沈下しないように地盤改良工事を検討する必要性が出てきます。

この記事では、地盤が強い土地のメリットから具体的な探し方まで、土地選びで失敗しないための重要な知識を紹介します。

そもそも地盤とは
地盤とは、建物を安全に支えるための地質的な土台としての役割を担います。場所によって地盤の強さは異なるため、しっかり地盤の強さを見極める必要があります。
地盤は家づくりにおいて、基礎や柱と同じように重要な「建材」の一部といえるでしょう。住宅建設時には建築基準法により地盤調査が義務付けられており、その重要性が法的にも認められています。

地盤が強い土地のメリット
地盤が強い土地に家を建てることで得られる主なメリットを3つ紹介します。

地震による被害を低減する
地震の震源地は、地中深くになります。地震の大きさは、震源地よりも浅い地盤が軟弱なほど増幅されて大きくなるため、住宅に及ぼす被害が増す可能性があります。

東京都の地震に関する地域危険度測定調査でも、地盤の固さによって地震被害の危険度が変わる事が示されています。地盤の強い台地では増幅率が0.8~1.0程度に対し、軟弱地盤では1.5~2.0以上になると示されています。発生する地震の大きさにもよりますが、固い地盤ほど増幅されにくくなり、住宅への被害が低減する可能性があります。

この差は住宅への被害に直結するため、地盤選びは家族の命を守る重要な判断といえるでしょう。

地盤改良工事の費用を抑えられる
地盤が固い土地を選ぶことで、地盤改良工事が不要になる可能性が高まります。軟弱地盤では表層地盤改良や柱状改良、鋼管杭工法などの地盤改良工事が必要となり、相当な費用負担が発生します。

ここで大事なのが「調査の精度」です。たとえば、ビイックが技術開発元である表面波探査法のような正確な調査方法を使えば、地盤の固さや沈下量をしっかり見極められるため、不必要な工事を避けられます。

実際に地盤改良工事不要率88%という実績もあり、従来の調査方法と比較して大幅なコスト削減が期待できます。

建物の不同沈下のリスクを軽減できる
不同沈下とは、建物の一部が不均等に沈むことで、傾きやひび割れなどを引き起こす現象です。主な原因は、地盤の支持力不足や荷重の偏り、盛土の締め固め不足などにあります。

一方で、長い年月をかけて自然に締め固まった強固な地層であれば安定性が高く、不同沈下のリスクを大幅に低減できます。その結果、ドアや窓の開閉不良、床の傾き、壁のひび割れといったトラブルを未然に防ぐことが可能です。

地盤が強い土地の特徴
地盤が強い土地には共通する特徴があります。以下の3つのポイントを押さえて土地選びを進めましょう。

地層年代が古い
形成時期が古い地層ほど、長い年月をかけて自然の圧力により締め固まっています。洪積層と呼ばれる数万~数百年前に形成された地層はとくに安定しており、地盤の強さを示す重要な指標です。

山地、丘陵、台地などの地形は一般的に地層年代が古く、地震時の揺れの増幅も少ない傾向があります。関東地方では関東ローム層で覆われた台地がこれに該当し、比較的良好な地盤条件を示します。

自然地形の土地
人工的に土を盛り上げて作られた「盛土」と異なり、自然に形成された地形や土を削って造成した「切土」の土地は、地盤が安定しています。盛土は締固めが不十分な場合が多く、不同沈下の原因となりやすいためです。

宅地造成では、自然地形の活用や適切な切土による造成が行われた土地を選ぶことが重要です。現在の標高が低くても、切土により造成された土地であれば比較的良好な地盤条件を期待できます。

尚、盛土された地盤であっても、造成時に固化剤を混ぜて盛土するなどの対策が講じられていると安定した地盤になります。

寺社仏閣が近くにある
古い神社や寺院は、地震や水害などの自然災害のリスクが低い安定した高台に建設される傾向があります。とくに数百年以上の歴史を持つ寺社仏閣の周辺は、過去の大地震でも被害を受けにくかった証拠であり、地盤の強さを推測する参考になります。

ただし、これはあくまで目安のひとつであり、実際の地盤調査による確認が最も確実な方法です。

地盤が弱い土地の特徴
地盤が強い土地の特徴と対照的に、避けるべき弱い地盤の特徴も理解しておきましょう。

近くに河川や海がある
河川や海に近い土地は、沖積層と呼ばれる新しい地層で構成されることが多く、十分に固まっていないため地盤が軟弱な傾向があります。これらの土地では地震時の揺れが増幅されやすく、液状化のリスクも高まります。

また、河川の氾濫や津波などの水害リスクも考慮しなければなりません。土地の名称に「川」「沼」「池」「田」などが含まれる地域は、かつて水辺だった可能性が高く、注意が必要です。

盛土や埋立によって作られている
人工的に土を盛って造成された盛土や、沼地や海を埋め立てて作られた土地は、自然地盤と比較して安定性に劣ります。締固めが不十分な場合、時間の経過とともに沈下が進行し、不同沈下を引き起こす可能性があります。

元の地層と埋め立て部分の境界では、とくに不同沈下が発生しやすく、建物に深刻な影響を与える場合があります。

地盤が強い土地の探し方
実際に地盤の強い土地を見つけるための具体的な方法を紹介します。

地盤調査を実施する
最も確実な方法は、専門機関による地盤調査の実施です。住宅建設時には法的に地盤調査が義務付けられているため、建築前には必ず行われます。

一般的なSWS試験だけでなく、表面波探査法のような精度の高い調査方法を検討することで、地盤本来の力を正確に評価できます。従来の調査では地盤改良が必要と判定されたケースでも、より詳細な調査により地盤改良工事が不要と判明する場合があります。

地盤調査結果に疑問や不安がある場合は、地盤調査のセカンドオピニオンを活用することも有効です。これにより、無駄な地盤改良工事を削減し、コストを抑えながら最適な地盤対策を見つけることができます。

過去の地形や地質を調査する
古い航空写真や地形分類図を活用して、その土地の過去の利用状況を調べることができます。Google Earthやハザードマップなどのサービスで過去の航空写真や地形を確認し、かつて川、沼、田んぼだった場所かどうかを確認しましょう。

また、市町村の図書館や役所の情報公開コーナーで確認できる縄文古地図は、約15,000~2,300年前の地形を示しており、その時代に陸地だった場所は地盤が強い可能性が高いとされています。

昔の人々は経験的に安全な場所を選んで住んでいたため、古くからの集落がある場所は地盤が良好な可能性があります。

ハザードマップを確認する
各自治体が公開しているハザードマップは、地盤の強弱を判断する重要な情報源です。地震関連のハザードマップでは、液状化の可能性や地震時の揺れの増幅率などが示されており、地盤の特性を把握できます。

洪水や津波のハザードマップも参考になります。これらの災害リスクが低い地域は、一般的に標高が高く地盤も安定している傾向があります。

専門家に相談する
地域の不動産会社や長年その地域に住む住民から、土地の歴史や特性について情報を収集することも有効です。

さらに確実性を求める場合は、地盤の専門家に直接相談することをおすすめします。専門家は地質学的な知識と豊富な経験をもとに、その土地の地盤特性について的確なアドバイスを提供できます。

土地選びで迷った際は、専門家の意見を求めることで安心して判断できるでしょう。

まとめ
地盤が強い土地を選ぶことは、家族の安全と財産を守る上で重要です。地層年代の古さ、標高の高さ、自然地形であること、近隣の寺社仏閣の存在など、強い地盤の特徴を理解することで、よりよい土地選びが可能になります。

ただし、見た目や立地だけでは判断が難しいのも事実です。そこで重要になるのが「正確な地盤調査」です。

ビイックでは、表面波探査法の技術開発元として、高精度な地盤調査を提供しています。改良工事不要率88%という実績に加え、安心の地盤保証を備え、地盤の専門家としてお客様の安全で無駄の無い住まいづくりを支援しています。

地盤対策でお悩みの方は、ぜひ一度ビイック株式会社にご相談ください。

詳細は、弊社ホームページをご覧ください。
地盤のセカンドオピニオンもお受けしております。詳細はこちらからご覧ください。

 

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