住宅を建てる際の地盤調査の費用は、ボーリング調査や表面波探査法などそれぞれの調査方法によって異なります。
この記事では、調査方法ごとの費用相場や特徴、また調査会社を選ぶ際の注意点を解説しています。
地盤調査の費用はどれくらいかかるか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。地盤調査をして安全な土地に家を建て、快適に暮らしたいと思う方は多いと思います。
そこで今回は、戸建て住宅向け地盤調査の費用の目安について解説します。調査方法ごとの特徴や、調査会社を選ぶ際のポイントも紹介するのでぜひ参考にしてください。
【地盤調査にかかる費用の目安】
ここでは、地盤調査にかかる費用の目安を3つの調査方法に分けて紹介します。
〇ボーリング調査
ボーリング調査とは、地盤の状況や地層境界の深度などを測る方法です。マンションやビルなど規模の大きい建築や、地下室を作る場合などに利用されます。建築に携わらない方でも聞き覚えがある名前かと思います。
調査方法は、ボーリング機械で地面に直径8cmほどの穴を開け、鉄でできた筒状の部品を挿入します。そして、深さ1ｍごとに一定の高さからハンマーを落下させた、打撃数を計測して地盤の強度を測るのと同時に土のサンプリングを行うことが出来ます。
ボーリング調査を行うと、建物の下の地盤状況や杭を打つ際の支持層を調べられます。
費用相場は1回につき15万円～30万円程度 とコストはかかりますが、調査費用が高額のため、戸建て住宅の地盤調査に用いられることが少ないようです。
〇スクリューウエイト貫入試験
スクリューウエイト貫入試験（以下SWS試験）とは、地盤の硬軟や締まり具合を調べる方法です。一般的な住宅建築の地盤調査で最もよく用いられます。
尖端がスクリュー状になった鉄の棒（ロッド）に重りをつけ、地盤に貫入させます。ロッドの回転数や重りの重量から、 25cmごとの地盤の固さや支持力を調べます。
戸建て住宅の場合は、 住宅の中央部と四隅の計5ヶ所を調査するのが一般的です。
尚、SWS試験に似た調査方法で、スクリュードライバーサウンディング試験（以下SDS試験）があります。地盤の固さに加え簡易的に土質の種類が分かるようです。
SWS試験とSDS試験の費用相場は1回で5万円～10万円前後、調査時間は半日程度です。
〇表面波探査法
表面波探査法とは、振動によって地盤の強度を測る調査方法です。地面を揺らして振動が伝わる速さを計測し、地盤の硬軟を調査します。
SWS試験と同様に戸建て住宅の建築の際に利用されることが多くなっています。費用は6万円～12万円前後で、調査時間は半日程度です。
表面探査法は、1cm単位の地層境界と地盤の固さである支持力を1kN/㎡単位ので判断でき精度よく地盤状況を判断できます。
また、地層の傾斜と地盤の固さから、住宅を建てたときにどの程度沈下するか沈下量予測も可能です。
地下10m程度までの地盤の支持力に加えて沈下量を計測することにより、他の地盤調査方法よりも地盤改良工事判定が少なくなるメリットがあります。
また、地中内に多少の障害物があっても計測できる特徴があり、アスファルト上からの計測も可能です。
【地盤調査会社を選ぶ際のポイント】
ここからは、地盤調査会社を選ぶ際のポイントを解説します。
〇地盤調査費用はいくらかかるか
地盤調査会社を選ぶ際は、費用がどれくらいかかるのかをチェックしましょう。地盤調査の費用相場は数万円〜30万円程度で、それぞれの調査方法によって異なります。
また、調査の結果によっては地盤改良工事が必要となるケースもあります。調査費用自体は低価格になっていても、地盤改良工事が必要と判定されると地盤にかかるトータル費用が高くなる場合があるため注意しましょう。地盤改良工事の費用相場は30万円～180万円程度です。
〇地盤調査会社の選定は慎重に
地盤調査会社の中には、地盤調査に加えて地盤改良工事も行う業者があるようです。
地盤改良工事は、住宅建設予定の地盤が弱かった場合に、安全に住宅を支えられる状態に改良する地盤補強工事のことです。
しかし、高額な費用を請求したいために、地盤改良工事の調査結果を提出する地盤調査会社も存在します。そのため多少費用が高くても、地盤改良工事を行っていない地盤調査専門会社を選ぶことがおすすめです。
地盤改良工事判定になった場合でも、別の調査（表面波探査法など）を行うと結果が変わる可能性があります。
不必要な地盤改良工事の出費を防ぐためにも、調査結果を地盤調査専門会社など第三者へセカンドオピニオンを依頼することや、地盤改良工事費用の妥当性を相談し、公平な判断を確認することが大切です。
〇地盤調査の実績が豊富か
調査会社を選ぶ際は、地盤調査の実績が豊富であるかも重要なポイントです。
実績が豊富な会社は、多くの経験やノウハウを持っているため質の高い調査を実施してくれます。
質の高い調査会社は調査で得られた数値だけで地盤を判断しません。各資料調査や現地踏査の結果から数値以外の地盤状況を判定し、数値が多少悪いだけで地盤改良判定を強引に採用するような判断をしません。
〇地盤保証は充実しているか
地盤保証が充実している調査会社を選ぶことも大切です。地盤保証とは、地盤保証を取り扱う業者が地盤調査結果から地盤改良工事の有無などを判定し、
その判定結果に従って施工したにもかかわらず一定以上の傾き（不同沈下）が生じた場合に、地盤や住宅の修復工事を行うことです。
地盤保証取扱業者によって内容や期間などが異なるため、気になる場合は保証内容をしっかり確認しましょう。
【まとめ】
地盤調査の費用は、調査方法よって異なります。調査方法にはスクリューウエイト貫入試験や表面波探査法、ボーリング調査などがあります。
調査会社を選ぶ際は、費用や地盤調査専門会社かどうか、地盤調査実績などを確認しましょう。不必要な地盤改良工事を行い、高額な費用を請求する調査会社も存在するため注意が必要です。
地盤調査を検討中の方は、地盤改良工事を行わない地盤調査専門のビイック株式会社にご相談ください。精度の高い表面波探査法を採用しているため、無駄な地盤改良工事判定を回避できます。
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また、地盤改良判定となった地盤調査結果から表面波探査法で再度地盤調査した場合の結果予測（セカンドオピニオン）を実施しています。
尚、近隣地盤情報とセカンドオピニオンは、無償にて対応させて頂いております。
もちろん地盤保証もおこなっております。保証期間10年間で最大5000万円まで保証されるプランや、保証期間20年間で最大1億円まで保証されるプランなどがあります。
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