9月の標語 「正直者が馬鹿を見ぬ?」

 「正直者が馬鹿を見る」とは、よく聞くことわざです。辞書では、 ”悪賢い者がずるく立ち回って得をするのに反し、正直な者はかえってひどい目にあう。世の中が乱れて、正しい事がなかなか通らないことをいう。正直者が損をする。”とありました。「得」になることは誰でも大好きですが、「損」をすることは大嫌いです。どちらかと言えば、「正しいこと」「正しくないこと」よりも、「損」「得」の方に目が行ってしまいがちです。正しいことをしなくても得をするのであれば、という気持ちを持ってしまうのは当然です。

 「早起きは三文の徳」と聞けば、本当は早起きをしたくはないけれど、徳をするのであれば早起きをしようという気持ちにもなります。「早起きは三文の損」と聞けば、誰が好んで早起きをするでしょうか。いつまでも寝ていたいのに、その上損までするのですから当然です。

 世界には様々な人がいます。優しい人、親切な人、思いやりのある人、恩に着る人、自分には一銭の得にもならないけれど、他人のためにひと肌もふた肌も脱ぐ人や、迷惑な人、他人に気をかけない人、自分勝手な人、非常識な人、危害を加える人などがいます。日本人は、他人に迷惑をかけないようにすることを子供のときから躾をされています。また同時に、他人に対して思いやりを持つことも教えられて育ちました。

 私は50歳を過ぎてから、日本に生まれてきて本当に幸せだと思うようになりました。日本では当然と思っていることでも、海外では当然で無いことが多々あります。今でこそ「ミネラルウォーター」という商品があり販売されていますが、私が生まれ育った昭和の時代には、「飲み水」は蛇口を捻れば出てくるモノで、お金を払って購入するという感覚は全くありませんでした。しかし、2023年の現在、蛇口を捻っても「飲み水」が出てこない国は沢山あります。

 私は、youtube で日本の素晴らしさを紹介している動画を見るのが大好きです。外国人が来日し、「最初に驚くことは、道路にゴミが落ちていないので、街がとても綺麗です」という多数のコメントを見ます。「落とした財布が戻って来たのはビックリした」「言葉が通じなくても、目的地まで道案内をしてくれた」「食事が美味しい」など、日本に住んでいる日本人には当たり前で、どうということの無いことでも海外の人にとっては、「凄いぞ、ニッポン!」ということが沢山あります。

 日本人の気質としての「勤勉さ」「親切さ」「丁寧さ」「正確さ」が、日本製品に対する信頼性を向上させています。またコロナによる入国制限があるまでは、ビザを取得せずに外国への渡航が可能な国の数の統計では、日本のパスポートが5年連続で首位を維持していました。それほど日本人を受け入れてくれる国々があるという証です。

 日本人が正しくあり続けることにより、これからも日本人の素晴らしい気質が表れていくと信じます。「正直者が馬鹿を見る」。いいえ、そのような個人的なことよりも、自然災害が多発する日本における人々の「思いやり」「助け合い」「忍耐強さ」を持って、正直であり続けることの大切さや意義を自覚して、これからも素晴らしい日本であって欲しいと願います。たとえ損をすることがあったとしても、いつもお天道様☀に見守られていることを意識し、正直であり続ける人間になりたいと私は思います。後世の日本人に対して、恥ずかしくないことを選択し、いつまでもその素晴らしい日本人の気質を受け継いでもらいたいと願います。

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