地盤調査結果の見方

沈下量について

皆様は地盤調査についてご存知のことと思いますが、今一度そのリスクや調査方法について一緒に学んでみませんか。

地耐力は、地盤の支持力と沈下特性の両方のことを指します。

基本1沈下量予測とは?

軟らかく、ぬかるんでいる地面を歩くと、足がずぶずぶと沈んでいきます。硬い地面であれば、足跡すらつかないこともあります。沈下量予測とは、地盤の特性を見極め、仮想で住宅程度の荷重を地盤にかけ、住宅は沈下するのか、最大どのくらい沈下するのかを算定します。

基本2二つの沈下量

地盤に鉛直方向に力を加えると、2種類の変化が起きます。

  • 即時沈下の説明画像

    ①即時沈下

    即時沈下は、力を加えた直後の地盤の変形です。

  • ②圧密沈下の説明画像

    ②圧密沈下

    これに対して、圧密沈下は、最初は加わった力を受け止めて均衡するのですが、地盤の間隙比の変化や排水作用によりゆっくりと沈下していく地盤の変形を指します。

即時沈下量及び圧密沈下量ともに、表面波探査法の結果から計算しているのですが、現地の状況によっては測定結果だけでは、長期の圧密沈下を予測するのに十分ではない場合もあります。
造成中あるいは、掘削して間もない人工地盤、旧建物を取り壊した際や、ガラなどの異物を多量に混入している不適合材料(産廃など)を盛土材料に用いている場合など。表面波探査法の結果とこれらの条件をもとに、即時沈下量と圧密沈下量を算定します。この2つの値を足したものが、予測される沈下量になります。

基本3報告書の内容

各速度計算表

計測表画像

5地点での測定の結果、どの位の深さに層境界があり、また各々の1~4層がどのくらいの硬さ(速度値)をもっているのかを示しています。表面波探査法の結果です。

沈下量計算

諸条件の入力

沈下量計算画像

沈下量計算を行う上で、土質、地下水位、建物の形状などの条件を示しています。

さきにふれましたように、沈下とは即時沈下と圧密沈下との合計となります。
計算過程の中で得られる主要な数値及び沈下量を示しています。

区間速度グラフ

区間速度グラフ画像

各層の伏在深度がどのくらいかを示しています。同時に各々の層がどのくらいの速度値をもっているのかを表示しています。

支持力換算グラフ

支持力換算グラフ画像

各層の伏在状況と各々の持つ支持力値を得ています。

コツをつかんでしまえば読むのはカンタン

国土交通省告示第1113号において、地盤の支持力(地盤の許容応力度)を求めなければならないとされています。また、これと並行して、建物荷重による沈下その他の地盤変形を考慮し、建物に有害な損傷、変形が生じないことを確かめなければならない、ともされています。
支持力と沈下量のどちらも確認しなければならないということになります。

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