1月の標語 「日常にありがとう!」

1月19日に木耐協全国大会に出席して来ました。
今回はそのご講演を聴いて、普段私たちが暮らしている「日常」に感謝する必要性を実感しました。

1)朝日放送テレビ 木戸崇之氏から、「1995年阪神淡路大震災のアーカイブ」についてご講演をいただきました。
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  「映像に学ぶ直下型地震の被害」
  https://www.asahi.co.jp/hanshin_awaji-1995/
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  上記URLは、1995年の震災発生時から取材をしたものの、肖像権などの理由でテレビ放映出来なかった動画です。震災から25年が経過して、当時のテレビ担当者も退職し、日の目を見ない動画でしたが、後世の防災に役立てようと、2000余りの動画、合計約40時間分をアーカイブし、閲覧出来るようにされたそうです。当時はスマホがありませんでしたので、唯一テレビ局の取材動画しかその有様を記録する外はありませんでした。そして被災者へのインタビュー動画もありました。特に避難所生活の姿はインタビューする側もされる側も非常にデリケートな部分でありますし、避難所でのトイレ事情も想像しかねるものでした。とても重要な情報動画と思いますので、興味のある方は是非ご覧ください。
  
  現在、多くの方が電子決済をしていると思います。大災害が発生したときは電気も携帯電話も利用出来ない状況になると思います。普段、当たり前としてしていることや、思っていることが突然出来なくなることを想像するのは難しいと思います。大災害により、 普段私たちが暮らしている 「日常」が出来なくなるときに、当たり前であった状況の ”ありがたさ” を人はどれほど知ることになるのでしょうか。

2)東京大学名誉教授 養老孟司氏より、「人として大事な三つの力」というタイトルからご講演をいただきました。
  先生のご講演で一番大切なことは、「自立すること」⇒それは自分で考えること と言われていました。南海トラフ地震などが発生することをこれまで私たちは聞いています。しかし私たちは南海トラフ地震の発生を防ぐことは出来ません。そのときが来て、普段私たちが暮らしている「日常」が破壊され、非常事態になります。それでも私たちはその非常事態に留まるのではなく、復旧・復興を遂げて前進していかなければなりません。それを他人に任せるだけではなく、一人一人が自分で考え、行い「自立」する必要があります。
 
  また、戦争が終了してから次の戦争が始まるまでの間が “平和” です。この「日常」という普段当たり前のように思っている状態が過ぎ去ったときに、人は過ぎ去った「日常」に感謝をし、ありがとう!と思うという話しでした。

  以上、お二人の講演者から、私たちの幸福は「日常」であるということを改めて知ることが出来ました。2022年1月には、多くの人が世界的に大きな影響を及ぼす侵略が始まると誰も想像していませんでした。今は2023年1月です。1年後の2024年1月には現在起きていないことが世界規模で発生しているかも知れません。普段の生活である「日常」に感謝しつつ、今後起こり得ることについても良く考え、「自立」していけるように準備していきたいと考えます。

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