地盤地震

坂東太郎さんについて(2)

坂東太郎さんのお話をもう少し続けます。

江戸時代にだいぶ人の手が入って、その形を大きく変えることになりました。

利根川下流河川事務所のHPより、アイキャッチに千年前の利根川想像図と以下に現在の利根川の画像を示します。

現在の利根川

流れが大きく変わると同時に、水色(河川や湖・沼沢地)の部分が大きく減っていることが判ります。すなわち、元々は水があった場所の多くが陸地となっているのです。

このことによって、農耕地が増えて人々の生活空間が増えました。これは良いことだと思います。

一方、こうした工事が行われた際には知られていなかった現象を生じる原因となっています。

それは、地震発生時における液状化現象の発生です。

東北地方太平洋沖地震で液状化の発生した場所を以下に示します。

液状化

約千年前の地図では水色で、現在は陸地となっている部分に重なるところが多い、と思いませんか。

こうした場所は、埋め立てられてから千年は経過していないことが考えられますし、それこそ新しいものは百年すら経過していないことが考えられます。

そして、時間の経過していない埋立地で地下に水が豊富にあるような場所は、液状化しやすいのです。

液状化について広く知られるようになったのは、1960年の新潟地震以降であると言われています。

今後も液状化のように、土地を改変したことで発生する、現在は知られていない災害があるのかもしれません。

*今回使用した画像のうち利根川の地図については、関東地方整備局の利根川下流河川事務所HPより、液状化地図については関東地方整備局・地盤工学会資料よりそれぞれ引用させていただきました。また、参考資料としても同HP、関東地質調査業協会HP、関東農政局HPを使用させていただきました。ここに御礼申し上げます。

関連コラム